ヤンキースタジアム。球場名の下に優勝年度が書かれています。

3日は2階席、4日は中2階の席でした。グラウンドがいびつな形になっているのに注目

写真ばっかりでは分かりづらいかと思い、座席表を載せてみました、ちなみに下記にあるモニュメントパークはレフト外野席の空白になっているところにあります。2階、中2階の感覚は東京ドームにそっくり。2回の傾斜がかなりきつく、これは結構見やすい代わりに高所恐怖症には恐いかもしれない。

スタジアム近くのスポーツカフェで食事を摂りました
（右の2枚）空港で撮った野球雑誌

2日目、この日は試合開始2時間近く前に行きました。ヤンキースタジアムにあるモニュメントパーク見学が目的です。ただあんまり早く来すぎてスタジアムはまだ開場しておりませんでした・・（2時間前でも開いていないのは日本とはちょっと違いますね）スタジアム近くのカフェで腹ごしらえをすることに。

結構英語がプアーなワタクシとしましてはこういうアメリカアメリカした所に入るのは度胸がいるのですが（僕よりもでかいのがガハハと笑いながらアルコールを水のように流し込んでいる様や、ハンバーガーをクッキーのようにほうばりこんでいる様子はとても恐怖心を植え付けられるものです）まあ、入ったら普通にオーダーとって食べられた。飲み物が何も書いていないので、たまたまそこにあった牛乳があり、じゃあ牛乳と言ったらウエイターさんが「ジンジャーエールはどうか？」おお、いいねえ。アメリカはやっぱりエールだろう。で、エール一つというと「ハンバーガーにはジンジャーエールよね！」なかなか感じがいいねえちゃんだ。

で、出てきたのがお約束のドーーーンというチーズベーコンハンバーガーとポテト。
でも、すごかったのはローストビーフのサラダの方で、日本人の感覚では考えられない、ローストビーフのおまけに野菜。さらにローストビーフの間にはチーズはさみこみというボリュームのある作り方。サラダについての感性がどっかでずれているに違いない。これでダイエットだのカロリーだのいう事は間違っているのではないかと・・・ただハンバーガーそのものはジューシーでとっても美味しかったです。

あ、ちなみに載せるところがなかったのでおまけで野球雑誌の写真を紹介します。スペイン系の人の為の雑誌が普通に売られていました。あとはファンタジーベースボールの専門誌とか、ヤンキース専門誌。やっぱり野球についてはいろんな形の雑誌が出ているようです。いろいろ立ち読みなどしましたが、松井は結構取り上げられています。なによりイチローと野茂、佐々木はすでに看板選手のそれとして普通に紹介されていて、とっても嬉しいです。

スタジアムの中のあれこれ（ポインタを写真の上に乗せてみて下さい）
（右）VIPルームの名前がベーブルースやルーゲーリックになっているんです。

さて、モニュメントパークの前に球場の中の様子をご案内するとしましょうか。
スタジアムの中に入ると・・んーと、例えとしては僕の中では藤井寺球場なんですけど（笑）多分ほとんどの方には分からないと思うので。。。
構内は思ったよりも狭いです。コンコースは観客の多さも加えて熱気でとても息苦しい感じ。なんていうか、お祭りの出店の雰囲気があります。実際売っているものが綿あめ、ポップコーン、コーラで名物的な売り子がいて・・・
それと構内に限らず、ＮＹ全体がそうなんですけど、物価が高い！コーラとか4ドルだったか？ホットドックだって味はともかくとして、売り子さんで買うと4.5ドル。たかだかパンにソーセージ挟んだもので500円ってなんだよ、それ？僕は飲まないけどバドワイザーのビールも7ドルくらいしたはず。これって東京ドームと同じくらいですよね？

モニュメントパークに行く途中に外野席手前を通るので打撃練習が見られます

さて、ようやくモニュメントパークの紹介ができるぞ・・
モニュメントパークへは、3塁側の入り口から入ってすぐのところから入ります。普通の入り口と兼用になっているので係員に聞かないとよく分かりません。もちろん、当日は大行列ができているので単純にその行列の一番後ろに並べばいいだけのことなんですけど。試合開始45分前くらいまでモニュメントパーク見学が可能です。一見すると大行列になりますが、時間までに並べば大丈夫みたいです。見学そのものは10分くらいのものでしょうし。

運がよければ投球練習が見られます。アスレチックスの投手なので、誰も見向きもしてませんが（笑）

で、モニュメントパークの手前には歴代のヤンキースの殿堂入り選手の背番号プレートとビジターチーム用のブルペンがあります。反対側には（パークの出口近く）ヤンキース用のブルペンもあるので、運がよければ投球練習が見られます。僕は見られました！

ここに来ると古き良きアメリカの文化への敬意を持って・・・ベーブルースへのコメントは秀逸です。

モニュメントパークにはヤンキースの殿堂入り選手をモニュメントで紹介しております。詳しいことは僕はＭＬＢに詳しくないので割愛させていただくこととして・・・
何より粋だと思ったのは史上最高のベースボールプレーヤー、ベーブルースへのコメントです、他の選手がどういった活躍をした、どんなタイトルを獲ったかの解説になっているところで

A GREAT BALL PLAYER

A GREAT MAN

A GREAT AMERICAN

こういうコメントにアメリカ、そしてベースボールのすばらしさを感じ取ったりするわけです。
グレート　ボール　プレーヤー　なんて最高じゃないですか！！また、この精神がいまのアメリカの野球を形作っているんだろうなあ（特に日米の野球を知るイチローや野茂のコメントを聞いてみると）と思いますね。

試合開始直前まではどこにいても大丈夫。スタッフに言えば写真も撮ってくれます（っていうか撮らないか？といわれた）

（左）ジアンビの時のアスレチックスの守備位置
（右）Ｂウイリアムスの打席、松井がネクストにいます

今回は試合開始からじっくりと見させていただきました。（国歌も聞いた。できれば生で歌うのを聞いてみたかったんですけどね）場所は中2階なのでとても見やすいです（臨場感は１階の方がいいのでしょうけど）びっくりしたのはジアンビ（3番打者です）のバッターボックスの時の守備位置。引っ張り専門とはいえ、サードが本来のショートの守備位置よりもさらに左側に陣取っていて、見事なほどに左に寄っている。右側にどんなあたりでも打てばヒットなんだけど、日本の選手ほどはそこをいやらしく考えないんでしょうねえ。やっぱり引っ張るんですね。

投手：ジート　打者：松井

非常に分かりづらいと思いますが、松井がヒットを打つとHI”T”DEKIとでるんです。アメリカにもオヤジギャグはある。

アナウンス（名物アナウンサー、ボブ・シェパードさん。Hideki〜〜　Ma 　Tsu----i　!!　→こんな感じでかっこいい！！）に乗って松井がのっしのっしと登場するんです。これがまたカッコイイ。東京ドームでもそうだったのかもしれないけど、やっぱりウグイス嬢より、こういうアナウンスで万雷の拍手に迎えられながら、それを気にしない風情でバッターボックスに立つほうがいいなあ。この前マスターズリーグ観戦の時も同じことを思いました。

球場内外あれこれ
（左）NOISEというメッセージ「騒いで〜」なんて面白い
（中）バックネット裏のファン。ファールボールを網で取ろうとみんなで待ち構えているのだ
（右）ホットドッグ売り。その場でパン切って、湯煎しているソーセージを挟みます

えーー、先発は300勝を目指すロジャークレメンスでアスレチックスはジート。予想された通りの投手戦で困っちゃいました。見所が全然ないので（笑）いや、ピッチングは見ていてすごいのですが、あまりに安打がでないので素人的盛り上がりに欠けてしまう。。。で、全く打てそうに思えないヤンキース唯一といっていいチャンスも松井他が凡退で・・・あーあ、完封負けだよ。

チャンスで松井！でも凡退・・・

でも、7回にあるTake Me Out to the Ballgameも楽しめたし・・・
そう、試合前から試合後に到るまで通して思うこと。それはベースボールの試合も上質なエンターテインメントのそれなんですよね。試合開始前の選手紹介〜プレーボールまでは演劇の紹介のよう。

試合中の音楽、アナウンス、スクリーンのメッセージは目の前で行われるショーを盛り上げるため、または退屈な展開にピリッとしたスパイスとしてさりげなく挿入されていく。
試合後にはフランクシナトラのニューヨーク、ニューヨーク。。。本当に良質なショーを見せてもらったようでした。

試合後、コンコースで子供がキャッチボールしてました。危ないんだけど、いいなあ、これ。

5月4日　ヤンキースタジアム　開始　13時5分　観衆45,426人　

投手
A's
○ジート - Sフォルク
Y
●クレメンス - ヒッチコック

松井　4打数1安打　

ということで、初めてのアメリカ、ヤンキースタジアムは最高でした（ヤンキースが勝ってくれさえすればいう事なしだったのに・・・）
今度はブルックリンドジャースやクーパースタウンも行きたいなあ。あ、ボストンのグリーンモンスターも見たいぞ。

ニューヨーク、ニューヨーク♪　サヨナラ、ヤンキースタジアム・・・