さて、試合後。。。すでに街はそりゃあもう大騒ぎだ。もう誰彼かまわず盛り上がっているし、日本人は日本人で総評論家状態でいろいろ語っておるし、それでいて帰り道がみんな分からず西洋人と一緒にうろうろしている。
とりあえずなんでもいいからバスに乗って街に戻ろうということになって無理やり来たバスに乗り込む（中国時代ばりに他を押しのけて乗り込んだ）
長距離バス乗り場に戻るとやはり大変な人。思ったほどは盛り上がってはいなかったけど、みんな興奮気味ではあった、何をしても許されそうな雰囲気というのはあったな。

長距離バスに乗って5時間程度でソウルに戻ってきた。乗ったバスが高級バスで非常に広々していてぐっすり寝込んで・・・着いたのは12時ちょっと前。
この中途半端な時間でその後何ができるのであろうか？とりあえずホテルにチェックインしたあとご飯を3人で食べにいくことにした。すでに12時過ぎである。。。

例の数百万人が騒いだ市庁舎前。さすがに12時では誰もいなかった

繁華街の方に歩いていくももちろんほとんどの店は閉まっていました。ここで強行に焼肉が食べたいという僕の主張により大人の二人に我慢していただきまして（本当にごめんなさい、だって次の日は多分ロクに何も食べなそうなのが分かりきっていたので・・）日本でもそこそこ有名だという店に入る（ちょっと並んだ）

店の中は明らかに僕らと同じことをやっている人たちだらけ（ほとんど日本人）、深夜1時になってみんな日本人で焼肉を食っている・・・ここはどこの街だ？
ちなみに味ですが・・・まあ、うん、ごめんなさい。

外に出ると数十人が集まって盛り上がっていた。僕らも少々便乗して参加する。そこに警察の車が・・・あら？なにも言わずに通り過ぎていく。なんちゅうか、まあ留学していた時も夜中に痴話げんかしていても怒らない人たちだったからな。こういうのには寛容なんでしょうね。それにしてもこれ、結構楽しかった。日本人他外国人も加わって大騒ぎだったのだ。

結局解散したのは午前3時くらい。
次の日の午前は僕だけで行動しました（他の二人は爆睡）どうしても行きたかったところがあったからです。

西大門刑務所歴史館


ここは、大韓帝国末に、日本帝国（日帝）の強圧で悪名高い監獄が建てられ、80年間、韓国の近・現代史の苦しみと痛みを保ってきた歴史の現場である。日帝は韓国の国権を侵し奪い、これに抵抗する愛国志士達を投獄する為に、1907年から監獄を建て始め、1908年10月21日“京城監獄”の名で完成させた。

日帝に国権を奪われるとともに、全国各地からこれに抵抗する愛国志士達の独立運動が激しく起きた。慌てた日本は愛国志士達を逮捕・投獄するために麻浦区孔徳洞に新しい監獄を建てるようになった。これによって“京城監獄”は1912年9月“西大門監獄”に改名し、1923年5月5日“西大門刑務所”に変わった。
1945年8月15日光復になるまで多くの愛国先烈達がここに逮捕・拘禁され、残酷な拷問と迫害を受けて処刑あるいは獄死した抗日闘争の中心地であった。

その後、何回か名称が変わり、1987年11月15日“ソウル拘置所”が、京畿道儀旺市に移っていくと、1988年公園造成工事を始め、1992年第47年光復節を迎えて“西大門独立公園”として開園した。

現在は歴史と保存価値を考慮して、獄舎7棟だけを原型のまま保存し、その中で獄舎3棟（第）と死刑場は1988年2月20日史蹟第324号に指定された。その他にも第9･13獄舎・中央舎・ハンセン病舎･保安課庁舎･塀・望瘻などを保存した。
1995年から西大門国立公園の史蹟地に対する聖域化事業始め、祖国独立のため日帝の侵略と残酷な蛮行に対抗して、激しい拷問を受けながらも毅然として殉国した愛国先烈達を追慕し、後世に韓民族の自主独立精神を覚ますための歴史教育場として新たに改装して“西大門刑務所歴史館”として開館した。

つまり日本の軍隊がいかに韓国国民に酷いことをしたかということを知らしめるところですね。

実際に入ってみると監獄や拷問の様子などが非常にリアルに再現されていたり置かれていたりします。もちろん日本語の解説があるのでそれを見ながら見学しているのですが、とてもではないが日本語を話せる雰囲気ではない。
南京もそういう感じはあったけど、ここは確実にあったであろうものがそのまま残っていますからねえ。。。

ただし、僕自身はこういうのを見て、なんて日本軍は酷いことをしたのだ、とは思うがそれだけである。あとはなんでこんなものをわざわざ復元してまで博物館を作ったのかなぁ、とかこれによって韓国は何を目指しているんだろうか、とか考えるわけである。日本と友好関係を結びたいならもっと違う方法があるだろうし。
（それにしても日本向けのガイドマップにここが紹介されていないのに〜ホテルで配られているやつ〜中国語の中国人向けのには図入りで案内があった。これはかなり示唆的なことだと思われる）

その後、ここの周りの街を見て歩いた。やっぱりこういう普段の生活が垣間見えるところを見るのが好き。日本とあまり変わらないかな。

地下鉄を利用した。車内にテレビがあるのにびっくり

戻ってきて市内の名所？をぶらぶら見た。でもこれがどう言った物なのか知らない・・・不謹慎な・・・

前日の夜とは反対側から市庁舎を撮る。さすがに誰も騒いでないな、寝てるか。

最後カジノに行きました。すりました・・・

韓国は思ったほど個人旅行は大変ではないような気がしました、が、ハングルは何回見ても訳がわからず、ある意味ヨーロッパよりも分からないかもしれん（行ったことないけど）

W杯を迎える姿勢という意味では韓国は日本よりもはるかに優れていたように思えます。国内線空港や要所ではかならず「困ったことはないですか？」と訪ねるボランティアの方々、町を紹介する資料の充実、何かあったときの融通の利かせ方（会場からタクシーとかに乗るのに、日本だと何時間かかるんだろうか？）

惜しむらくはソウルを普通に観光できなかったことと、その行った地方都市が何で有名でどんな町だかさっぱり分からなかったこと（笑）でも楽しかったです。いろんな人にまた出会えました。またW杯をアジアでやる日はいつの日か・・・