8月15日　ふたたびユジノサハリンスク



D51の勇姿
サハリンで現役で動いている最後のD51。普段は観光用として動いています。


この日は初めからのんびりするつもりだった。すでにユジノサハリンスクの名所は大体見た。他の街を見ようとも思ったが、あまりまわりの街で魅力的なものがないということなのでユジノで行っていなかった美術館をぶらぶらしてそこからはまた考えようと思った。
ちなみにこの日は日本の終戦記念日。日本ではこの日はサハリンではなにかあるか調べてきて・・といわれていたが、特になにもなかった。あるわけないのである。それは次の日にわかる・・・

朝ご飯は水餃子。うまかったです8月15日朝ご飯


まずは美術館へ。実はホテルから歩いて3分のところにある。昔ここは北海道拓殖銀行の豊原支店だったという。預金額は当時のたくぎんの中ではトップ、やはり当時の開拓の盛んな様子がうかがわれる。

美術館、旧たくぎん人面魚？日本の広告を使った絵上から全容。おりがみ教室をやっている

中は常設展というものはほとんどなく（2階に韓国文化と日本文化をあらわすいくつかの展示物が。でも日本のほうは入っていきなり仏壇が・・・）

それにしてもその特別展示展のこれは、、、なに？人面魚に日本の広告を使った絵？なんだよ、これ。。。。売っているらしい。買ってくればよかったかな。
上から見て見ましたが、東京の銀行の本店などと作りがとても似ていた。やはりここを日本は真摯に開拓しようとしていたんだろうなあと思った。
下では小学生が折り紙教室をやっていた。サハリンの折り紙は日本と同じなのか知らないけれどなにかとりのようなものを作っていたような。。。

これまで博物館やホテルでお土産を探していたが全く見つからずどうしようかと思っていたのだが、この美術館にたくさんあった。ルーブルは再換金できないのだが、僕はまだ4,000ルーブルくらいを持っていたので、どうせ明日帰るからとここで3,000ルーブル近く使う。
また、ここのおばちゃんがえらい陽気な人でどんどんいろんなものを出してくれる。で、また僕も変なものが大好きなのでいろいろ買ってしまった。
モノは手作りのものが多くて見た目もきれい。これが僕に言わせると破格の価格で売っているという感じである。だからこそよく3,000ルーブルなんて使ったな・・・ビニールの大きい袋2つ分買いました。


サハリンデパートデパートの中

お土産を買いすぎたのでいったんホテルに戻って再度出発。今度はこの前の市場の手前にあったデパートに行く。これもなんか中国の田舎のデパートといった感じ。もちろん基本的には客はお店のモノを指定して出してもらって見る。開架式はほとんどない。一番上の階には高級電化製品が置いてあったが地元の人にはとても買えそうな価格には見えなかった。ブラブラしているとそこでNHK衛星放送が流れていた。せっかくなのでイチローの試合を見させてもらう。

でも、考えて見るとロシアのテレビでアメリカの象徴であるベースボールを見るって変な感じだな。彼等にはこのテレビで映っている物はなんだかさっぱりわからないに違いない。


線路を直すおじさん列車、どこの国のだろう？？
線路補修とそこを通っていく・・どこか製の列車

デパートの周りをブラブラ歩いたあと、再度2日目に行った自由市場に行った。


タイヤ屋白菜売りなどなどおいおい、これが売り物でいいのか？というもの多数。


実はこの前来たときから買おうとして目星をつけていたものがいくつかあったのです。しかし自分で買いに行くと言葉が話せないので不利だと思ったので・・・
まずはこの前知り合った中国人のところに行った。下の写真の右の一番右で座っているにいちゃん、事情を話したら一緒にお店までついてきてくれた。要するに通訳である。
ということで僕が中国語で話して彼がそれをロシア語に翻訳して（さらに中国人の交渉能力を付加して）もらう。実は買いたかったものというのはロシア軍服である。かっこいいなあ。
他には近くのお店でＣＤを見て回った。サハリンのロシア語の曲はユーロビートや打ち込み系ばかりで僕の趣味に合わないので落ち着いたバラード系を選んでもらった。
やっぱり言葉が通じるというのは猛烈に楽しい・・・


お店番のわたくし市場の様子喧嘩だ喧嘩だ！！右の座っているにいちゃんには世話になった

その後はずっと中国人の所にいた。店番兼任でずっと世間話をしていた。
どこにいても中国人は中国人というかここがサハリンには見えなかった。どうもやはり僕は中国人とあうのだろうか？


D51とロシアの列車

駅の裏側に行ってみた。裏側にはいくつかの列車が止まっていたが、その中にＤ51があった（他のは中国のものにそっくり）観光用に走らせているそうだ。僕は実は生まれて始めてＤ51を生で見た。
とてもりりしく、なにか凛としている。

周りに誰もいないことを確認して中に入ってしまう。。。

D51の中１D51の中２D51の中３

これって別に貴重な映像というわけではないのかな？Ｄ51の中。動かしたばかりだからか中はものすごく暑かった。

JR車両JR車両の中

また、もっと奥にはＪＲの車両があった（左の写真の左奥）。これも近くまで行ってみると中に入れそうだったのでこっそりと。まあ、僕の良く知っているＪＲの客車のそれであった。で、広告や看板といったものも全部日本のまま。
あんまりくさいので（夏真っ盛りだったし）すぐに出てきた。しかし日本とこういった形でもつながりがあるというのは親近感がわきます。


生き残るレーニン光るレーニンまだまだ現役レーニン

最後に写真をあんまり撮っていなかったことに気づいて再度レーニン像を写真に撮る。朝撮ればこんなに影にならなかったはずなのに・・・それにしてもここだけ社会主義が残っている・・・
レーニン像の下にはサハリンの愚連隊がたむろっていた。あとはじいちゃんばあちゃんとカップルがのんびりと。とりあえず写真を撮っている僕をみんなしてじろーっと見ているので恥かしかった。。。


豚肉とピロシキとキムチ大宴会
夕食、左下に買ってきたキムチがあります。

戻ってきたのは夜の7時くらい。それからご飯までボーっとしていようと思ったら、丁度オレグが来た。何しに来たんだろうと思ったら今日やってきた他の日本人がまたブッキングがおかしくてホテルを間違えたらしく、その彼もロシア語がわからないので立ち往生しているようだ。どうもバウチャーがおかしかったようなのだが、お互いうまく伝わらない。
そうこうしているうちにまた2人の日本人がたまたま前を通りかかった。あれ？彼らはロシア語がわかるらしく助け舟を出してくれた。結局このホテルに泊まっていいことになった（バウチャーというものはなんのためにあるのだろうか？？）

この3人はみな今日ユジノサハリンスクに来たようで話は勢い僕の体験話になった。もう少し聞きたいと言うことであとで宴会をすることに決まり3人はレストラン（その場で意気投合していた）へ、僕は部屋に戻った。

結局夜中まで大宴会。明日は早起きしないといけないというのに・・・ウォッカも下戸なのにちょっと飲んで見たが、これはすごい・・・
いろいろ話していくうちにこの方々ともっと早く出会っていたらといういい情報がたくさんあった。うらやましいなあ。僕はここに来てからずっと1人に近い形でやっていたからロスが多かった。


ホテルうーまん

最後の最後、ホテルの受付の写真を撮らせてもらった。はっきり言おう、後ろの女の子は可愛すぎる。。。




8月16日　コルサコフ　そして帰国　　

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